電波男

特濃...なんてことはなくて、むしろ「恋愛資本主義」批判一直線の至ってシンプルな主張。はじめっから結論がガツンと一本出ていて、そのまま議論自体は全く展開しないので飽きちゃうのは否めないけど、それでも最後まで読ませるパワーがあります。 「恋愛資…

イワンのばか

「三人の隠者」(もともとヴォルガ地方の伝説らしい)のジイサマ3人に、たまげたー。この隠者達のでっかい存在感は、金庸の荒唐無稽な登場人物たちにも通じるものがあるなぁ。すっこーんと、おーきなモノに触れた感じが、とっても気持ちよい。<お話の内容…

小林信彦「おもしろい小説に出会うために」

ikaiさんのおすすめ本。

ロマン・ロラン

ロマン・ロランの『ベートーヴェンの生涯』を読んだ後に何か聴こーとCD棚を眺めたら、ベートーヴェン自体ほとんど持っておらず、交響曲にいたってはゼロであることが判明・・・。丸ビルTowerRecordで、クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団/1957年を取り急…

『現代思想』3月号特集「死刑を考える」

日本は、死刑制度に固執する国として国際社会から批判を受けている。実際、1998年10月、国連の規約人権委員会は日本政府に対して、死刑廃止と、死刑確定者の処遇改善を勧告している。云々、まとめなきゃー。 というのも、この間、「酒鬼薔薇事件」として世間…

OUT(上・下)

桐野夏生、講談社文庫 リニューアルした雑誌『旅』に桐野夏生のシチリア滞在日記が載っていて、淡々とした観察の有り様に、ふと小説も読んでみようという気になって手に取った。ある男性が「女が描く、男の冷酷さの甘さ」と評していたのは、この『OUT』だっ…

調理場という戦場 「コート・ドール」斉須政雄の仕事論

朝日出版社 ビーゴリさんで食後おしゃべりしていたら、ふとステファヌ・ランボーの名前が出てきたので、「あら、この本にも彼の話が出てきましたよ」と言いながら鞄から読み終わったばかりの本を取り出して見せると、シェフが「僕の一番尊敬する人です」と、…

鹿鼎記(5)

鹿鼎記(4)二人の皇太后

鹿鼎記(3)五台山の邂逅

鹿鼎記(2)天地会の風雲児

鹿鼎記(1)少年康煕帝