四季のおでん(心斎橋)

あまりに有名な、おでんの名店「四季のおでん」さんですが、夜中2時までやってらっしゃるとは露知らず・・・。かなりお腹がいっぱいの状態で伺ったため、おだし(素材によって味が違うのです)を残してしまったお皿、数々。残念。

  • 付出しのおでん(おぼろ昆布がのった豆腐)
  • あさり
  • 湯葉
  • たこ(←山椒の実たっぷり)
  • すじ
  • いわしのつみれ
  • かもねぎ
  • 雪菜(←すりおろした山芋たっぷり)
  • ごぼ天

お酒:

四季のおでん

空心(2)

2度目の空心さん。前回、前菜以外のお肉料理を食べていなかったので、今回「黒酢酢豚」とか「牛肉とゴーヤの豆チィ炒め」に感激。お店のコンセプトとして海鮮と野菜を打ち出してらっしゃるけれど、こういうオーソドックスなお肉料理も、とっても美味しい。
空心さんの名物料理「マコモ茸の自家製XO醤はさみ揚げ」にもありつけました。山芋みたいな食感のマコモ茸(交白筍)に、干し貝柱、干し蝦、金華ハムなどから作られた自家製XO醤が挟まれて、さくっと揚げてあるもの。(マコモ茸というのは、キノコじゃなくて、「イネ科の多年生水草"マコモ"の茎の中の花芽に黒穂菌が寄生し、根元の部分が筍状に肥大したもの」らしい・・・。)
海鮮でいうと、広東系(上湯魚生とか、清蒸魚)より、「おこぜの四川炒め」「鮭の白子のマーボー仕立て」といった、ふんだんに香辛料や醤をきかせたお料理が、空心さんでは、私の好みかな・・。まだ2回しか行ってないので、分からないけれど。
上等な紹興酒をバンバン飲んで、苦しくて寝返りがうてないくらい満腹になって、一人8,000円。お得!

foods:

  • 台湾とろっとピータン ¥400
  • 花くらげの赤酢ソース ¥1,300
  • 空心菜の蝦醤炒め ¥1,200
  • マコモ茸の自家製XO醤はさみ揚げ ¥800
  • 水なすとバジルの香り炒め ¥1,200
  • 豚ばら肉のやわらか煮 黒酢酢豚 ¥1,200
  • 牛肉とゴーヤの豆チィ炒め ¥1,600
  • 名物!四川麻婆豆腐 ¥1,380
  • 豪快ぶつ切りおこぜの四川炒め ¥2,000
  • がしらの蒸しもの 葱油の香り ¥3,000
  • 鮭の白子のマーボー仕立て ¥1,400
  • あゆの春巻き 塩焼きをイメージして ¥750×2
  • 中国式テーブルパン(蒸し) ¥400×たくさん
  • 暑気ばらいの仙草ゼリー ¥500
  • とろける杏仁豆腐 ばらの花びらシロップ ¥450
  • とろっと黒ゴマ団子 ¥350
  • 白いご飯×2

飲み物:

  • 古越龍山陳年10年(640ml)¥5,000×3本 他

酒中花 空心

8月の本

エッセイ・評論・ノンフィクション:

  • 詩の履歴書 〜「いのち」の詩学新川和江思潮社"詩の森文庫")
    ---自らの詩の歩みをつづったこのエッセイは、60年代初頭に発表された、傷ついたミューズの詩から始まっている。文明批評一辺倒になっていた当時の現代詩への違和感を唱え、そこで退けられた「愛」についても、「熟した豆がひとりでにはじけてこぼれるように」詩の言葉をつむぎたいと願った若き日の新川和江の気概が、その後どういう「うた」として結実するかも追える内容となっている。
  • 黒雲の下で卵をあたためる(小池昌代岩波書店
    ---「図書」連載時から大好きだったエッセイ。纏めて読み返し、物事への眼差しの深さや言葉の選び方一つ一つの妙味を堪能しているうちに、小池昌代の独特のリズムがこちらの身体に乗り移ってくるようなところがあって、ちょっとした中毒に。タイトルは、ギュンター・グラスの詩から。

小説:

  • ミカ!(伊藤たかみ文藝春秋
    ---団地の床下に「オトツイ」を隠し持つ、小学六年生の双子たちの物語。「大人も楽しめる児童小説」という評価もあるけれど、そう感心はせず。
  • わたしを離さないで(カズオ・イシグロ早川書房
    ---後半は、軽い吐き気を覚えながら、読み終わった。お腹の底に残るこの重〜い感じは、提供者(donor)の、手術され摘出される痛みを伴う静かな諦観に、カラダがシンクロしているせい?
  • 感光生活(小池昌代筑摩書房
    ---フィクションとノンフィクションのハザマ、現実と異世界のハザマを揺らぐような、多様な私(=コイケマサヨ)を描く短編集。小池昌代、いいなぁ。ブーム到来。

漫画:

ほまれ(寝屋川)

以前から噂はかねがねの、某夫妻一押しのお寿司屋さんに連れてってもらいました。カウンター10席ほどのお店は、こざっぱりした今風(?)の設えながら、作り付けのベンチ椅子の座り心地の良さのせいなのか、お客を全く緊張させない雰囲気。人気店みたいで、私たちがいる間も、次から次に来るお客さんを何人も断ってらした。遠慮なく注文して、お酒もほどほどに飲んで、それで4人で22,000円。「美味しくて、安くて、感じがよくて、居心地がよい」とくれば、近所に住んでたら、そりゃあまずは足が向くわなぁ・・・。
おまかせで頼んだお刺身盛りに「たまめ」という見知らぬ魚が。大将に質問したら、「別名"フエフキダイ(笛吹鯛)"っていう、こんな魚。」と、魚の本を出してきて、写真を見せてくれました。なかなか釣れない、珍しい魚みたい。(ハマフエフキとは、違う魚)

<食べ物>

<飲み物>※私の注文分だけ

  • 生中
  • 磯自慢
  • 奈良萬(無ろ過生酒)

Sushi Dining ほまれ

  • 住 所:寝屋川市日之出町2-5
  • 電 話:072-820-1808
  • 営 業:火-金11:30-13:00,17:00-21:30、土日祝16:00-21:30、月休

空心

ギャンブルの師匠mrkm氏と新町の「空心」へ。ここ1ヶ月の間に5回は名前を聞いた、噂の中華・・・というわけで、お昼も控えめに、準備万端気合十分で行ってまいりました。お腹がはちきれそうになるまで食べて、飲物も蘋果酒やら杏露酒やら甕だし紹興酒やらを結構飲んで、14,560円/二人。

一番好きだったのは、「渡り蟹 春雨の煮込み 沙茶醤風味」。・・・"沙茶粉絲蟹[保/火]"、春雨が渡り蟹のうまみやら沙茶醤やらをたっぷり吸って、香港やシンガポールあたりの庶民的海鮮屋台の味そのもの!

「鯛お刺身 あつあつ上湯かけ」は、こんもり盛られた水菜、厚めに切られた新鮮な鯛のお刺身、揚げたおこげがひたひたになるほどの上湯をかけて、スープのようにいただくお料理。広東料理"上湯魚生"のアレンジでしょうか。

空心菜の腐乳炒め」は、香港では食堂の王道メニューながらも、日本では意外に気軽に食べられなかったんですよねー。腐乳の使い方が上品で、丁寧に作ってはるなぁと好感。次回は蝦醤炒めを食べてみよう。

  • 蒸し鶏の梅醤あえ(800円)
  • 鯛お刺身 あつあつ上湯かけ(1,500円)
  • 空心菜の腐乳炒め(1,200円)
  • 焼きたて香港式チャーシュー(900円)
  • 渡り蟹 春雨の煮込み 沙茶醤風味(1,780円)
  • プリプリ海老とコロコロ肉の特製シューマイ 南風(550円)
  • 名物!四川陳麻婆豆腐(1,380円)
  • 中国蒸しパン(?円)
  • マンゴープリンブリュレ(500円)

酒中花 空心

L'API

kmk姉さん、コロッピと、炎天下ゴルフで熱中症になりかけた体を癒しに、L'APIさんへ。本日は、主菜に行き着かず前菜とパスタのみ、ワインも3本ともスパークリングというイレギュラーな注文。ワインについては別項で。(「カーサ・コステ・ピアーネ」が素晴らしかった!)

「ヒイカの炭火焼と水なす キュウリのソース」のソースは、玉ねぎの代わりにすりおろしたキュウリがたっぷり入ったドレッシングといった風情。蜂蜜が入っているそうです。

「カワツエビとトマト・桃・インゲン豆 玉ねぎソース」は、「エビが少なくなってしまったので」と、ヨコワとアボカド入りで。炭火で焼かれたカワツエビ、サイコロ状のヨコワ、甘〜い桃、豆のカリカリした歯ざわりをしっかり残したサヤインゲン、湯むきされたミニトマト等、ころころと入った素材が玉ねぎのポタージュみたいなソースによってちゃーんと調和している、優しい味わいの一皿。サヤインゲンは、片方のサヤだけを取って、お豆が並んでいるのを見せてありました。L'APIさんの料理は、絵画的センス(?)が良いのも特徴。

モンサンミッシェルムール貝の白ワイン蒸し」(ムール・マリニエール)は、目にも鮮やかな黄色のホーロー鍋で。コロッピによると、「ムール貝の空の殻を道具代わりに使って、別の殻の身をはさみ取って食べる」のが現地の食べ方だそうです。小ぶりでクリーミーモンサンミッシェル産のムール貝、旬の季節には何度でも食べたいですよね…。スープも全部、フォカッチャで吸い取って平らげました!

カペッリーニ(冷) うにとクレソン トマトのジュレ」は、透明なトマトのジュレで和えたカペッリーニに、クレソンのスプラウトとうにをのせたもの。トマトの青い酸味もあって、どこか、夏休みの香り…。

「スパゲッティ ゴーヤとオクラのアーリオオーリオ」は、たーくさん添えられたスダチをたっぷり絞っていただきました。にんにく濃厚な味わいに、ゴーヤ、オクラ、スダチと緑尽くしの爽やかさと、オクラのネバッとした触感があいまって、良い感じです。

リガトーニ 仔牛トリッパと白インゲン豆のトマト煮ソース」も、プリプリ新鮮なトリッパ、それとカリッとパン粉も効いていて、美味しかった…。

foods:

wines:

  • ルネ・フレイツ−エシャール René Fleith-Eschard et fils
    クレマン・ダルザス・ブリュット Crémant d'Alsace Brut
  • カーサ・コステ・ピアーネ Casa Coste Piane
    プロセッコ・フリッザンテ シュール・リー 2004 Prosecco Frizzante con metodo Sur Lie
  • ベッラヴィスタ Bellavista
    グラン・キュヴェ・ブリュット 2000 Gran Cuvée Brut

L'API(ラピ)

  • 住 所:大阪市西区京町堀2-3-4 サンヤマト2F
  • 電 話:06-6447-7884
  • 営 業:11:30〜13:30、17:30〜21:30 月休(他に、月に一度不定休あり)

ボーフォール(85 Doux)

ANDRE BEAUFORT
elabore par Jacques Beaufort a Ambonnay
Champagne Grand Cru Doux Millesime 1985

助次郎酒店で税込15,960円!父の日のプレゼント用に大フンパツして購入したものだけれど、もちろん半分は自分で飲むつもりの価格設定。ふっと予感がしてメッセージカードに「一緒に飲みましょう」と書いておいたおかげで、勝手に飲まれずにすんだ模様。アブナイ、アブナイ。

さて、このシャンパーニュ。初めていただいたのですが、強行軍の盆の里帰りイベントに疲れて萎縮していた胃腸を一瞬で修復して、その後、普段の酒量の2倍飲んでしまったほど、人を癒し、人の飲食欲を覚醒させる、すごい力を持ったワインでした!

「Doux(ドゥー)というのは極甘口のこと」と説明しながら抜栓している段階では、あからさまに冴えなかった辛口志向の酒飲みたちのモノクロな顔色が、一口飲んで、カラー極彩色へと変貌をとげ、口々に思い浮かぶ限りの賛辞をつくす、そんな漫画チックな現象を引き起こしてしまうシャンパーニュって初めて出会ったかも・・・。そして、大切に大切に味わっても、すぐになくなってしまったのでした・・・。

美しい黄金色。柔らかく細かい泡立ち。ドザージュでムー(濃縮ブドウ果汁)を使っているためか甘ったるさは全くなく、蜜がたっぷり入った新鮮なりんごを頬張った時のような、酸味と甘味との絶妙なバランスが口中に広がる。数え切れないほどの花やフルーツのニュアンス。85年なのに、このフレッシュ感はなに??

注:Douxの残留糖分は1リットルあたり50g以上(Brutは6〜15g)