『現代思想』3月号特集「死刑を考える」

日本は、死刑制度に固執する国として国際社会から批判を受けている。実際、1998年10月、国連の規約人権委員会は日本政府に対して、死刑廃止と、死刑確定者の処遇改善を勧告している。云々、まとめなきゃー。
というのも、この間、「酒鬼薔薇事件」として世間を騒がせた少年が仮退院し、保護観察付きで社会復帰したことが、大きく報道されていた。何かの拍子にこの話題となったところ、Sちゃんが、「社会に出てくるのは絶対反対!だって、人の首を切り落として校門の前に置いた異常者なんだよ。遺伝的にそういう人間なんだから治るはずがないし、許すべきじゃない。死刑にすべき。」と非常に厳しい口調で言い捨てたのが私にはショックで、その場は「そうねぇー」とお茶を濁したけれど、このSちゃんの発言を支える諸々の問題(理性を消し去る憎悪、「遺伝」というご都合ワードなど)について、ちゃんと考え直したいなーと思って・・・。