Champagne概略/by Vin Passion

  • 仏ではボルドーに次ぐ面積。
  • ドーバー海峡から続く真っ白なチョーク質。これこそがChampagneを特徴づける地質だが、南へ行くほど粘土質が増えるため、17のグラン・クリュは北部に集中。(17GC、43PC)

<Cote des Blancs>
ほぼ全て、東斜面。グラン・クリュの村ではシャルドネの栽培しか許されない。シャルドネが多いのは、果皮が薄く病害に晒されやすいため、朝露が乾くように、東斜面の優れた地形に植樹されるため。

  • Cramant(100% Grand Cru)
    特例的に真南向きの地形で、ブルゴーニュで言えば、コルトン・シャルルマーニュにそっくり。20〜30cmも掘ると、真っ白なチョーク質が顔を出す。キリっとしつつも柔らか味のあるブラン・ド・ブランを生み出す。
  • Avize(100% Grand Cru)
    ジャック・セロス、ドゥ・スーザ、アグラパール等の著名な生産者を抱える。Cramantの南隣。東向きのみの斜面。
  • Le Mesnil-sur-Oger(100% Grand Cru)
    クリュッグのクロ・デュ・メニル、サロン、アラン・ロベール等を擁する。世界中で最もチョークの密度の高い地質と言われる。表土が薄いため、ピュリニー・モンラッシェのような、ストレートで鋼のようなミネラル感あふれるワインを産出する。サロンも若いうちは固くて飲めない。※ギイ・シャルルマーニュ

参考:シャンパーニュ コート・デ・ブランのミネラル

<Montagne de Reims>
北向き、南向き、東向きの斜面。ピノノワールの土地。

  • Sillery(100% Grand Cru)
    1800年代のモエは「モエ・エ・シャンドン・シルリー・ムスー」の名。唯一、平地であるのに特級に格付け。柔らかくフルーティなワインを生み出す。
  • Verznay(100% Grand Cru)
    ドンペリピノノワールはここから。総じて北向きだが、大きな丘には西向きや南向きの斜面があるため、良いもの悪いものがはっきり分かれる村。
  • Bouzy(100% Grand Cru)
    真南向きの斜面。力強く、ねっとりした果実感の重みを持つ造り手が多い。ポール・バラも、酸がキレイだが、じっくり味わうとねっとりした酒質。
  • Ambonnay(100% Grand Cru)
    エグリ・ウーリエ。

<Vallee de la Marne>
マイナス40℃の寒気団がV字型の谷に落ちて霜が下りやすいのでムニエが多い(皮が厚く、開花が遅くて収穫が早い品種のため)。

  • Ay(100% Grand Cru)
    最高の赤ワインの産地として貴族が取り合った歴史を持つため、古いシャンパーニュ・メゾンを多く擁する。ボランジェ、ドゥーツ、ゴッセ等。