ファットリア・マンチーニ

FATTORIA MANCINI Impero Pinot Nero vinificato in bianco
ファットリア・マンチーニ インペーロ・ピノ・ネロ・ヴィニフィカート・イン・ビアンコ

AB'S食堂にて試飲させてもらった面白いのワイン。Marche IGT。トロピカルフルーツ、蘭などオリエンタルな花、ナッツ、ココナッツミルクなど、むせかえるような香り。口に含むと、きれいな酸味が広がって、樽熟成に由来するであろうまったりした芳醇な口当たりと絶妙なバランス。ほんの少し苦味もあって、複雑な印象です。飲んだとき思わず「厚化粧美人」と言ったけど、それは間違いで、どちらかというと「生まれつき濃い顔<アーリア系>の美人」??これ、ピノ・ネッロ100%の白なんですって。ちょっとお高いらしいけど、もう一度ちゃんと飲んでみたい…。

ホームページ:http://www.fattoriamancini.com/

FOODEX JAPAN 2005」より

ファットリア・マンチーニ社は1800年代中頃から農園を営む家族経営の企業です。ペーザロに800ヘクタールにわたって広がる農場の大部分はモンテ・サン・バルトロ自然公園の中にあり、そのうちの約31ヘクタールがブドウ畑です。事業は昔からブドウ栽培とワイン醸造を中心に展開されてきました。赤ワインで主流となる品種はピノ・ネーロですが、これはマンチーニ家がナポレオン統治時代にこの地に移植した原種を大切に守り育てているものです。1998年まではIGTワイン「インペーロ」として販売されていましたが、2000年からはDOCワイン「コッリ・ペサレージ・フォスカラ・ピノ・ネーロ」として認定され、現在この呼称を持つワインの唯一の生産者となっています。
そのほかにもサンジョヴェーゼ、モンテプルチャーノ、そして、地元の白ブドウで以前トレッビアーノ・トスカーノと見まがわれ、2002年にミラノ大学によるDNA検査でペーザロ地方固有の土着品種として分類されたアルバネッラがあります。アルバネッラは「コッリ・ペサレージ・ロンカリア」DOCの主流品種(75%)となっています。
醸造には自社農園で収穫されるブドウのみが用いられています。