Leoville Poyferre

  • シャトー・レオヴィル・ポワフェレ 1996

サン・ジュリアン
ロバート・M・パーカー「ボルドー第4版」(美術出版)より転載

このすばらしい1996年を、瓶詰めされてから3度試飲したが、超大作の1990年以降にこのシャトーで生産されたワインとしては、2000年と並んで、まぎれもなく最上のものである。ミディアムからフルボディで、縁いっぱいまで濃い黒/紫色をしており、ノーズは西洋杉、ジャムにしたような黒系果実、燻煙、トリュフ、微妙な新樽の趣が感じられる。口に含むと、印象的な果実のエキス、タニックな、フルボディの構造、古典的な力強さやフィネスが見られる。グラスに置いておけばおくほど印象的なワインになっていった。エキス分やコクの点では内向的で、重々しく、センセーショナルなワインと証明されることだろう。向こう30年で飲みたい。最終試飲年月:2002年9月