レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード (2003)

原題:ONCE UPON A TIME IN MEXICO
http://www.sonypictures.jp/movies/onceuponatimeinmexico/index.html
むちゃくちゃ興奮〜。今までエル・マリアッチを知らなかったとは、不覚!今晩にでも「デスペラード」を借りよう。出来れば一作目の「エル・マリアッチ」も。ついでに「スパイ・キッズ」も見よー、そうしよー。
ショーン・ペン演じる不良CIA捜査官サンズが、胸元にC.I.Aとでかでかと入ったTシャツを着ていたりする、すっとぼけた味が、なんとも・・・。そんな、ちょっと反則な笑いはアクションシーンにも例外なくまぶされていて、撃たれた人間が吹っ飛ぶ動きが妙に人形っぽいうそ臭さを漂わせていたり(普通、大げさな中にリアルさを見せるところを、わざと、棒っ切れみたいな動きに仕立て上げているとしか思えない)。マリアッチとカロリーナが手錠で繋がれたまま逃げるシーンなんて、「んな、アホな!」と突っ込まずに見られた人、いないはず。
だけどだけど、マリアッチ、格好いいんだなぁー。はらひれほれた。
麻薬王役のウィレム・デフォーも相変わらず不気味な悪役ぶり。ミッキー・ロークは、やっぱり最後までどの人がそうなのか分からず、後で配役表をチェックしてから「あのおっさんかぁ!」と感慨深く納得。昔の面影を探しすぎるのかなぁ・・、まぁ、ええ味出してはるが。
原題がついたエピソードが公式ページにあった。

ある日、撮影現場にやってきたタランティーノがロドリゲスに「これは君の‘DOLLARS’3部作だ」と話しかけた。‘DOLLARS’3部作は、セルジオ・レオーネ監督のウエスタン3部作『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』を指す。クリント・イーストウッドが演じる主人公の名前が出てこないため、“名のない男”シリーズとも呼ばれる。同じく、エル・マリアッチ(本来、流しのミュージシャンの意味)にも、彼の名前は登場しない。タランティーノは「3作目はエピック映画を作って、名前は“ONCE UPON A TIME IN MEXICO”としなければならない」と言った。レオーネ監督の代表作は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』。NYギャングの歴史を叙事的に描いた大作だ。