スーパー歌舞伎「新・三国志 完結篇」

11時開演(15時10分終演)、松竹座、2,000円

3階席の一番端っこの席で、初めてのスーパー歌舞伎。吉と出るか凶と出るか、賭けみたいな気持ちで劇場に入ったのだけれど、私にとっては「凶」でした・・・。でも、2幕目の終わり、滝(本当の水がじゃんじゃん流れていて、台詞が聞き取れないほど)の中での立ち回りは迫力があって、素直に拍手できた。これこそ醍醐味!と思わせるシーンはたくさんあるので、全体の冗長さが残念。拍手と言えば、人が出たり入ったりするたんびに観客が律儀に拍手する、あの「お作法」はナンなんだろう?かなりシラケルぞ。演出的には、奈落の仕掛けを使った登場が頻発するのにうんざり。舞台の床がまだらに黒いのが薄汚れて見えるのにも興ざめ。なんといっても、「○○様〜!」と絶叫するシーンが多すぎる!あぁ、このエンターテイメント性を保ったままで、もっともっと退屈しないものが出来るはず。でも、最後、宙乗りで(多分)六方踏んで幕入りしたのは、さすが、スーパー・・。

  • 横内 謙介・脚本
  • 戸部 銀作・監修
  • 奈河 彰輔・監修
  • 市川猿之助・演出